妊娠9カ月【32~35週】ママの体

産前・産後

子宮がみぞおちのあたりまで上がってくるので、胃や肺を上にもちあげ、
心臓を圧迫するようになります。このため、胃がもたれる、動悸、息切れなどの症状が強くなります。

胃もたれや動悸・息切れ出てくる

子宮のてっぺん(子宮底)が、みぞおち付近まで上がってくるため、
胃が押し上げられて、胃がムカムカするなどの症状が出てくる人もいます。
胃が子宮に押されると1回に食べられる量が減るので1回分の食事量を減らし、
何回かに分けて食べるといいでしょう。ただし、過食をしないようにしないように気をつけましょう。
胃と同様に心臓や肺にも負担がかかって動悸や息切れなどの症状も強くなります。

頻尿や尿もれなど不快症状が出てきます

子宮の下側にある膀胱が圧迫されてトイレが近くなったり、くしゃみを
したときに腹圧がかかって尿もれが起こることも少なくありません。
また、さらに大きくなっていくおなかを支えるために、背骨の反り返りも強くなります。
腰や背中、足への負担が増して、腰や足のつけ根が痛んだり、むくみがひどくなったりするママもいるでしょう。
妊娠中はただでさえ体が疲れやすくなっているので、「無理をせず、疲れをためないこと」が基本です。

破水に注意

尿もれと思っていたら、破水(はすい)だった、ということがあります。
破水は赤ちゃんを包む卵膜が破れて中の羊水が流れ出ること。本来はお産が始まってから起こりますが、その前に起こるのが「前期破水」。子宮内感染の心配があるので、治療が必要です。
尿と違って、羊水にはほとんど臭いがなく色も無色か薄い乳白色ですが、
自分では区別がつかないこともあります。破水かも知れないと思ったら、早めに診察を受けましょう。
病院では簡単な検査ですぐに破水かどうかがわかります。