妊娠7カ月【24~27週】ママの体

産前・産後

ママは子宮の重みで、体への負担が大きくなってきました。
大きくなった子宮に胸苦しさを覚えたり、妊娠線がきなり始めるころです。
できるだけ快適に過ごせるようにいろいろな方法を試してみましょう。
赤ちゃんは羊水の中でぐるぐる動き回っています
赤ちゃんの体の機能が発達してきた証拠に、羊水の中で、向きを変えたり、
ぐるぐる回ったりしてしきりに動きます。

睡眠について

あお向けで寝ることがつらくなってきます。
子宮のてっぺん(子宮底)は、おへそより上部に達し、おへその上のほうまでふっくらとしてきます。
おなかは一段と大きくなり、重苦しさを感じ始めるころです。
妊娠前と同じ姿勢で眠ると、息苦しくなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。
妊娠7~8ヶ月ごろには、母体の心拍数がピークになるので、動悸がして熟睡しにくいことも。
あお向けの姿勢で寝ると、おなかの圧迫感を感じる人が多くなります。
これは、大きくなった子宮が下半身から心臓へと戻る大静脈を圧迫するからです。
あお向け寝が苦しいと感じたら、左側を下にした横向きの姿勢や、抱き枕に抱きつくなどの
楽な姿勢をとるのがおすすめです。自分なりに一番眠りやすく楽な姿勢を工夫しましょう。
他に、ホルモンの影響で骨盤の関節が緩くなり、関節にひずみを起こすため、それまで腰痛を経験しなかった人も腰痛が起こりやすくなります。中腰になる動作を避けるなどして、無理のない動作を心がけたいものです。
また、足元が見えづらくなるため、階段の上り下りや布団の上げ下ろしなどに気をつけましょう。

妊娠線、歯周病などに注意しましょう

おなかが大きくなるのに伴い、皮膚がのびて乾燥しやすくなるうえ表皮が急激にのばされ
皮下組織が断裂し、妊娠線ができやすくなります。一度できてしまった妊娠線は完全には消えないので
予防するなら早めのケアが大切です。
妊娠中はホルモンバランスの影響で口内環境が悪くなり、歯ぐきの腫れや出血が起こりやすくなります。
ほうっておくと早産のリスクを高める歯周病が進行しかねないので、妊娠中は口腔ケアを怠らないようにしましょう。
むし歯の細菌や歯周病は、おなかの赤ちゃんに大きく成長できない、早産のリスクが高まるなど妊娠中のトラブルと関係していると指摘されているのでご注意を。

まとめ ママの体の変化

・子宮底がおへそより上に来るくらい、子宮がかなり大きくなります。
・おなかの皮膚が引き伸ばされて妊娠線ができる人もいるので予防が大切。
・ホルモンバランスの影響で、歯ぐきの腫れや出血、鼻血が起こりやすくなります。