妊娠10カ月 【36週～】お腹の赤ちゃんの成長

内臓器官や神経系統などの体の機能がすべてととのい、いつ生まれてきても
問題ない状態に。赤ちゃんの成熟度は体重と身体機能の二本の柱で判断します。
体重が2500ｇを超えると、身体機能も成熟ラインです。

妊娠37週0日から41週6日までのお産を「正期産」といいます。
正期産とは母子ともに最もリスクが低い出産と考えられ、目標の分娩時期とされます。
全身を覆っていた体毛や胎脂がはがれ、皮膚はきれいな肌色に。
赤ちゃんの体はかなり大きくなりで子宮内の余分なスペースが少なく、骨盤に
すぽっりはまり込み、自由に動けなくなります。お産の準備が着々と進んでいます。

お産の前に、へその緒の状態も確認されます。赤ちゃんの首にへその緒が1回くらい
巻きついていることはよくあること。さかご(伊盤位)の場合、姿勢が戻る可能性は
ほとんどなくなります。また、赤ちゃんが大きい場合、おなかの赤ちゃんの頭の幅と
ママの骨盤の広さを測り、うまく赤ちゃんが通れるかチェックをします。

頭と身長の比率が4分の1、4頭身になります。
体つきは水分の多い状態から水分の少ない引き締まり体型になり、ふっくらした顔つきに
なっています。子宮内は、成長した赤ちゃんと胎盤でスペースはいっぱいに。
羊水量は500mlくらいまで少なくなってきました。赤ちゃんは骨盤の中に下がってきて、
お産の準備は万全です。