臨月になると「おしるし」と呼ばれる少量の出血がでたり、「前駆陣痛(ぜんくじんつう)」という不規則なお腹の張りや痛みが現れることがあります。これはまだお産の始まりではありません。
陣痛の始まりとは「規則的な痛みを伴うお腹の張りが、1時間に6回以上(約10分間隔)になった時」をスタートとします。
お産の分娩期は3段階に分けられます。
おしるしはお産が近づいているサイン
お産が近づくと、卵膜の一部が子宮壁からはがれ、少量の出血(おしるし)が見られることがある。
おしるしは、その後すぐにお産がはじまるというわけではないのでまずは様子見を。
10分間隔の陣痛や、破水があったらすぐに病院へ連絡をしましょう。
一般に妊娠37週をすぎると、いつお産がはじまってもおかしくない正産期に入ります。
もしもお産のサインが現れたら、ママと赤ちゃんの安全を守るために落ち着いて行動しましょう。
予定日前後に生理痛のようなおなかの痛みを感じたら、陣痛かもしれません。
時間を計り、陣痛のはじまりが10分間隔を切ってきたらお産がはじまっている可能性があるので、病院に連絡をしましょう。
もし10分間隔にならないまま痛みがおさまっても、病院に伝えておくと安心です。
破水は赤ちゃんを守っている卵膜が破れて、中の羊水が外に流れている状態です。
量や流れ方には個人差がありますが、気づいたらナプキンやタオルなどで処置をし、すぐに病院に向かいましょう。
陣痛がきて子宮口が開いてから破水するのが理想です。
中には先に破水するケースもあるので、正産期に入ったら注意が必要となります。
高位破水は要注意
高位破水とは、子宮の高い位置で卵膜が破けて羊水が少量ずつ出ている状態。
ちょろちょろとした出方の場合は、高位破水の可能性があるので念のため病院へ。
出血がおさまらない場合や、腹痛をともなう場合は病院に連絡をしてください。