マタニティブルーは病気?症状は?いつまで?

産前

産後は体調とともにホルモンバランスが変化して、気持ちが不安定になることがあります。
ちょっとしたことで涙が止まらなかったり、育児への不安が募り、気分が憂鬱になったりした時は、
マタニティブルーかもしれません。

産前産後に多くの女性が経験するもの。
産後は、産後ブルーや産後クライシスと呼んだりもします。
マタニティブルーが悪化すると「産後うつ」になる可能性もあり、放っておくと大変な事態になってしまうことも。子育てがつらいと思ったら、まずはできるだけからだを休めましょう。

マタニティブルーズと、産後うつは異なるものです。
マタニティブルーズは、一時的なホルモンバランスの変化で起こりうるものですが、
産後うつはマタニティブルーズをきっかけに気持ちがふさぎ込んだり、体調が優れなかったりする状態です。産後1ヶ月以上経っても症状が見られる場合は、早めに病院に相談してください。

■マタニティブルーは決して病的なものではありません。
発症する時期も人それぞれで、妊娠1~2週の初期からストレスを感じはじめる人もいます。また、産後も一年くらいはかかる可能性があると言われています。
発症期間も個人差があり、2~3週間ほど続く人もいますが、たいていの場合は2~3日で収まります。マタニティブルーになったら時が過ぎるのを待つほかはありませんが、気分転換をするなどリフレッシュして症状を軽くすることは可能です。

マタニティブルーの対策方法

・できるだけ眠る
からだを回復させるには十分な睡眠をとることが大切。
授乳以外は家族に任せる! くらいの気持ちで家事は手を抜いても大丈夫。
自治体の産後ヘルパー派遣を利用しても。

・話を聞いてもらう
パパや友人、実母などに不安な気持ちを聞いてもらって。
自治体の母親学級でママ友を作るのも◎。
地域の子育て支援センターや保健センターなら、助産師や保健師に子育ての相談もできる。

・自分の時間を作る
赤ちゃんが寝たときにネットショッピングをしたり、パパのいる休日に赤ちゃんを任せてカフェに出かけたり、自分のためだけの時間を作りましょう。
よい気分転換になります。

・思い切り泣いてみる
イライラして、ちょっとしたことで涙が出てくる。そんなときは、「泣いてもいい!」と割り切って思い切り泣きましょう。
体形や体重の劇的な変化をはじめ、出産という大仕事の前後にはホルモンバランスが乱れるのは当然のこと。
涙には心を癒やす作用もあり、気の済むまで泣くと意外と気分がスッキリしますよ。

マタニティブルーは妊婦だけじゃない。
最近はイクメンブームの世の中ですが、出産や子育てはパパにとってもプレッシャーを感じる一大事。
良いパパになろうとするあまり、精神的なストレスを感じてしまい、子どもができることで職場や経済的な悩みも増えてしまいます。実は、こういったマタニティブルーはママだけでなく、パパもなるものなのです。妊娠したママと同様に、女性ホルモンが増えるパパもいるといいます。
対処法もママと同様、体を休めてリフレッシュすること。妊娠中のママと一緒に散歩に出かけるのも良いでしょう。常にママとコミュニケーションの時間をとって話し合うことが大切です。
パパとママ、二人で子育てを楽しみ、家族という関係を作っていこうとする気持ちが一歩一歩前に進む事になるのです。

子育てホットライン「ママさん110番」

日本保育協会が運営する妊娠・乳幼児に関する相談電話。
子育て全般の悩みに対応しています
03-3222-2120(相談無料)平日10~12時、13~16時