家族みんなで体験できる ファミリーキャンプ①

レジャー

令和5年5月8日から、新型コロナウイルス感染症の位置づけが「2類相当」から「5類」に移行され、3月中旬に変更されたマスク着用ルールにはじまり、医療体制や行動制限、飲食店の対応、学校行事、レジャーなど、実にさまざまな場面で、これまでのルールが更新されました。

今年のゴールデンウィークの旅行者は、国内・国外ともに大幅に増加したとの事でした。

コロナ禍の最中、爆発的にブームになったレジャーが1つあります。
それは、キャンプです。

キャンプはもともと、屋外で行うもので、過密を避けられるという事で、
一気にキャンプブームが広がりました。
一方では、キャンプ場が過密状態になってしまい入場制限をする事態にもなってしまったようです。

キャンプは、自然の中で行う活動であり、日常の中では体験する事がなかなかできないもので、
ゲームやテレビとは違う、体の五感をフルに使って様々な事を経験する事が出来ます。

楽しいだけではなく、危険な事や注意しないといけない事もありますが、「どうして危ないのか?」
も同じ時間を一緒に経験する事で、お子さまに伝えてあげる事が出来たりなど、家族みんなで一緒に経験できる貴重な時間が、ファミリーで行うキャンプの醍醐味とも言えます。


お子さまの年齢

キャンプを行うのに、お子さまの年齢は原則制限はありません。
しかし、1歳未満のお子さまの場合、ミルクやおむつ替え、泣き声などで気を遣う事も。
また、乳幼児は体温調整機能が未熟で、長時間屋外で過ごさせるのは危険という意見もあります。

1歳から2歳頃になると、自分の足で歩き回れるようになりますが、その分、目が離せなくなります。
テントの設営や、料理、焚き火の番など、やる事が多いキャンプではリスクの方が大きいです。

3歳頃になると、言葉も理解するようになり、体力的にも3歳未満に比べて安心できるようになります。
お子さまとのキャンプデビューは3歳頃がおすすめです。

0歳・1歳・2歳でもキャンプがしたい!

おすすめは3歳からとしましたが、どうしても3歳未満でもキャンプをしたい!
そんな時は、テントではなく、バンガローやコテージを利用する事で、リスク軽減する事が出来ます。
また、おじいちゃんやおばあちゃんにも参加してもらうなど、大人の人数を増やす事で、
キャンプのハードルが下がる場合もあります。
ただ、大人が増えると、「誰かが子供を見ててくれるだろう」といった油断も生まれやすいです。

最初にお伝えした通り、キャンプに対象年齢はありませんが、気を使ってばかりのキャンプでは、
楽しみも半減してしまいます。

他にも、焚き火で火傷した、虫にさされたなど、アウトドア独特のトラブルもありますので、
少しでも不安がある場合は、少し大きくなるまでキャンプを見送る勇気も時には必要かと思います。

キャンプでの服装

肌は露出しないがキホン!

昨今はキャンプブームで、冬でもキャンプをする猛者もいますが、
一般的には春から秋の季節に行う事が多いと思います。

キャンプ場は、高原や林間、湖畔、海辺など様々なロケーションがあります。
どのロケーションでも共通している事として、基本的に屋外である事と昼夜の寒暖差がある事です。

基本的に屋外である為、天気の良い日は紫外線による日焼けが気になります。
屋外というロケーションでは蜂、ブヨ、アブ、ムカデ、マダニなど虫にも注意が必要です。
これらの事から、半袖などではなく、露出を控えた服装で紫外線や虫から肌を守る事が重要です。

キャンプ場は自然豊かな場所にある事が多く、未舗装の道もあります。
足元もサンダルではなく、歩きやすい靴の方が安全です。
サンダル履きで山でキャンプをしていたら、足にマダニがくっ付いていた・・・なんて事も。

また、昼夜の寒暖差が大きく、朝晩に寒い思いをする事も良くあります。
例えば、10月のキャンプならダウンジャケットなど、少し大げさくらいの防寒着を用意しておいた方が安心できますよ。

・少し大げさかも?って思うくらいの防寒着を用意しておく

・露出の少ない服装で、紫外線や虫から肌を守る

・サンダルではなく靴の方が安心

火の粉はお洋服の大敵

キャンプの醍醐味の1つである焚き火。
料理をしたり、文字通りキャンプファイヤーを楽しんだり、寒い時期には暖をとったり大活躍です。
しかし、この焚き火に注意するポイントがあります。

それは、火の粉です。

基本的に焚き火は生木を燃やします。
生木に水分を含んでいると、焚き火をしたときに爆ぜて火の粉が飛び散ります。
この時に、燃えやすい化繊の服を着ていると、火の粉が服に触れて穴が開いてしまう事があります。

余談ですが、テントやタープから近い場所で焚き火を行うと、風で舞った火の粉で
キャンプギアに穴が開いてしまう事もあります。

布製のチェアやテント、タープに穴をあけてしまった・・・という話はよく聞きますので、
焚き火をする場所は少し離れた場所がおすすめです。

キャンプ場は、広くひらけた場所が多く、風がどちらから吹いているのか判断が難しいです。
お天気アプリなどで、現在地の風向きを参考にしながら、風下で焚き火をするようにセッティングするとなお良いでしょう。

・焚き火をする場合は燃えにくい素材を選ぶ

・焚き火をする場所は、テントやタープから少し離れた場所で、風下に設置する

自然が相手!天候の急変にご用心

キャンプは自然が相手です。
山だけではなく、急に天候が変わる事があります。
ただ雨が降っているだけなら傘でも対応が可能ですが、例えばテントを設置・撤収しているときに
雨が降ってしまうと、傘を持ちながらの作業は難しいと思います。

念のためにレインコートを用意しておくことをお勧めします。

また、レインコートは素材の特性上、風を通さないので、防寒具の代わりにもなりますよ。

・急な雨に備えてレインコートなど用意しておく

どこでキャンプするか

少し前にも書きましたが、キャンプ場は、高原や林間、湖畔、海辺など
様々なロケーションがあります。

どのロケーションにも魅力があり、どこでキャンプしようか迷ってしまうと思います。

お子さまと一緒に行くファミリーキャンプの場合、キャンプ場までの移動距離が長いと、
移動だけで疲れてしまいます。
自宅から1時間半程度で到着できるキャンプ場がおすすめです。

また、キャンプ場の近隣施設にもチェックしておきたい所です。
買い出し可能なスーパーは近所にあるか?
ドラッグストアなどの施設はあるか?
温泉や銭湯などの入浴施設はあるか?
怪我してしまった場合、近所に病院はあるか?

大人だけのキャンプなら、さほど気にしなくても良いポイントですが、小さなお子さまと一緒のファミリーキャンプならばチェックしておきたいポイントになると思います。

・自宅から1時間半程度で到着できるキャンプ場がおすすめ

・キャンプ場付近の施設(スーパー・薬局・入浴施設・病院など)は事前にチェックしておく

今回の記事はここまでです。
おすすめの年齢・服装・キャンプ場の選び方についてまとめました。

次回は、ファミリーキャンプに必要なキャンプギアと、あるとファミリーキャンプがもっと楽しくなる
プラスワンなアイテムをご紹介したいと思います。

コロナの分類が変わり、行動制限がなくなった今、キャンプブームは少し下火になるとも言われています。しかし、少し下火になってくれた方が、私たち子育て世代にとっては良いかもしれません。

お子さまに、キャンプ場で思いっきり楽しんでもらいたい。はしゃいでもらいたい。

貸し切りにでもしない限り、周りへの配慮は必要かとは思いますが、親子のいい思い出作りの一環としてファミリーキャンプが根付いていくといいなと個人的には思います。