チャイルドシートの選び方。購入すべき?レンタルすべき?

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赤ちゃんが産まれ、産院を退院する時、あなたはどうやってご自宅に戻られますか?

徒歩?
タクシー?
公共交通機関?
それとも家族の車?

家族が迎えに来る自家用車を利用する場合、退院のその日からチャイルドシートが必要になります。

チャイルドシートは、2000年の道路交通法改正以降、6歳未満のすべての子供に着用が
義務付けられています。
出産直後、新生児が病院から家に戻るときから6歳になるまで必要ということです。
もし着用せず乗車していた場合は、交通違反になり1点加算の対象になるのです。

退院の時点から必要となるチャイルドシートですが、皆さんはどうやってご準備しますか?

購入する?
レンタルする?

家族・親戚・友人などから、おさがりを譲ってもらうというパターンもあるかもしれませんが、
ほぼ、購入orレンタルになるのでないでしょうか?

チャイルドシートを購入するかレンタルするかにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
以下にそれぞれの特徴を説明します。

チャイルドシートを【購入する】場合のメリット

  • いつでも使える:自分が所有しているので、必要なときにいつでも使えます。
  • 長期的なコスト削減:購入費用は一度きりで、車を持ち続ける限り、何度でも使えます。
  • 好きなものを選べる:自分が好きなタイプやブランド、デザインのものを選ぶことができます。
  • 気にせず使用できる:購入したものなので、汚してしまったら・・・と心配する事がありません。
  • 清潔:新品で購入すれば当然きれいな状態です。

チャイルドシートを【購入する】場合のデメリット

  • 高額な費用:高価なものもあり、一度に多くの費用が必要になる場合があります。
  • 買い替えが必要:子供の成長に伴い、何度か買い替えが必要になります。
  • 使用後の処分:一般的には粗大ごみとなるので、粗大ごみのルールで処分します。

チャイルドシートを【レンタルする】場合のメリット

  • コストを抑えられる:一時的に使用する場合、購入するよりも安価に済む場合があります。
  • 不要になったら返却:使用しなくなったら、返却するだけで処分の心配がなくなります。

チャイルドシートを【レンタルする】場合のデメリット

  • 利用頻度によっては割高:長期間利用する場合、購入する方が結局は安く済む場合があります。
  • 破損時の責任:レンタル会社によっては、利用中に損傷した場合に費用がかかる場合があります。
  • 予約が必要:利用する前に予約や申込が必要であるため、急な使用には向かない場合があります。

以上が、チャイルドシートを購入するかレンタルするかのメリットとデメリットです。
使用頻度や用途に合わせて、適切な選択をするようにしましょう。

こんな人には購入がおすすめ

  • マイカーを所有しており、移動は基本自家用車である
  • 2人目以降を検討している場合、おさがりとして考える事ができる
  • 様々なモデルからお気に入りの1台を選びたい

こんな人にはレンタルがおすすめ

  • 里帰り出産や帰省時など、短期間しかチャイルドシートを使用しない
  • マイカーを所有しておらず、親族が来た時や、レンタカーしか使用しない

チャイルドシートの購入先って?

チャイルドシートは、ベビー用品のカテゴリーですが、
自動車ディーラーやカー用品ショップでも販売しています。

  • 赤ちゃん本舗や西松屋などベビー用品専門店
  • イオンなどの量販店
  • 自動車ディーラー
  • カー用品店
  • ネットショップ

チャイルドシートのレンタル先って?

ベビー用品のレンタルは、主にネットレンタルが主流になっています。
かしねネッとを運営しているダスキンでは、店舗での貸出・受取を行っているようです。

  • かしてネッと
  • ベビレンタ
  • ナイスベビー
  • ホクソンベビー
  • バブスク

購入またはレンタルする時の注意点として

購入するにせよ、レンタルするにせよ、数あるチャイルドシートの中から、
自分たちの生活にあった形のチャイルドシートを選ぶ必要があります。

例えば、チャイルドシートの固定方法には、専用の器具を使用するISOFIX固定と、
車のシートベルトを利用するシートベルト固定があります。

マイカーがISOFIXに対応していないのに、チャイルドシートがISOFIX固定式の場合、
取付する事ができません。

この様に、ご自身の使用環境も含めて、チャイルドシート選びをしないといけません。

前提として

・ご使用のお子さまの対象月齢は適切か?
   チャイルドシートには、新生児から・1才頃から・3才頃からなど
   使用可能な期間が定められています。

・車への取付方法は適切か?
   チャイルドシートの取付方法は、大きく分けて2通り。
   ISOFIX固定式と3点式シートベルト固定式

・車のサイズとチャイルドシートがマッチしているか?
   大柄なチャイルドシートの場合、軽自動車やコンパクトカーに取り付ける場合、
   後部座席がかなり窮屈になる場合があります。

前提がクリアできれば、次は機能面での選び方です。
一般的な選択肢をいくつか記載しました。

回転型か固定型か

チャイルドシートの座面部分が回転するタイプを回転型といい、
回転しないタイプを固定型といいます。

回転型のメリットとしては、座面が回転する事で、お子さまの乗せ降しがスムーズになる事です。
セダンタイプのように、横開きドアの場合、開口部がスライドドアの車より狭い為、
チャイルドシート座面が回転する事で、乗せ降しがしやすくなります。

また、停車して授乳やおむつを替える時も、座面を横向きにする事で、お世話がしやすくなります。

一方で、回転のギミックがチャイルドシート本体に搭載されるので、重量が重くなります。
車を複数台所有しており、チャイルドシートの付け替えが頻繁に発生する場合は、ストレスになる場合があります。

メーカーやグレードによって異なりますが、回転型の場合、本体重量が15kg前後になります。
ママ1人で付け替えは、大変かもしれません。

車を複数台所有しており、チャイルドシートの付け替えが頻繁に発生するか?

上の内容と重複する部分もありますが、マイカーを複数台(パパのと車とママの車など)所有している場合、それぞれの車にチャイルドシートを用意するか、車の使用に合わせてチャイルドシートの付け替えが必要になります。

この付け替えがなかなかのくせ者で、本体が重たいと、ママ1人では非常にきついです。
また、3点式シートベルト固定式の場合、取付ミスしないように取付しなくてはいけません。
付け替えの頻度が高い場合は、ISOFIX固定の方が簡単で確実に取付が出来ます。

固定方法が両方とも対応可能な場合、どちらを選ぶか?

2012年7月以降に販売された全ての車両がISOFIX対応車種となりました。
マイカーの年式が上記以降の年式の場合、ISOFIX・シートベルト両方で固定する事が出来ます。

取付方法の話ではあるのですが、ここで重要なのが、チャイルドシートの規格です。
日本国内のチャイルドシートの規格は現在、大きく2つの規格が存在します。

ECE R44/04
2012年7月1日に完全移行された安全基準で、10年以上前から運用されている規格です。

ECE R129 (i-Size)
2023年9月1日で完全移行される安全基準で、R44基準の安全性をさらに高めた内容となります。
ISOFIXで取り付けられるチャイルドシートを対象にしています。

2023年9月1日で、従来のR44/04からR129に完全移行となります。

R44/04は、2023年8月末をもって生産・出荷が終了となりますが、この規格のチャイルドシートを
使い続けることや新たに購入することは問題ありません。

しかし、チャイルドシートは安全のための装備ですので、
シートベルト固定式ではなく、ISOFIX固定式。

つまりR129規格のチャイルドシートを選ぶことをお勧めします。

シートが外せて洗えるか

赤ちゃんは大人より汗かきで、夏場などはすぐにシートが汚れてしまいます。
また、ミルクを吐き戻したり、オムツで汚れたりなど、チャイルドシートが汚れてしまう事も多々あります。
シートが外せて洗えるタイプだと、気になったときに洗濯する事が出来ます。
最近では、洗濯機で丸ごと洗えるタイプもありますので、手軽さを選ぶなら丸洗いタイプも視野に入れておくとよいでしょう。

サンシェードは必要か?

チャイルドシートによっては、サンシェードが付属しているモデルがあります。
基本的に1才未満のお子さまの場合、座るというよりは寝るに近い姿勢で乗車します。
その為、座っている姿勢よりも日光を浴びやすくなります。
但し、車のガラスに取り付けるサンシェードやカーテンを活用するという方法もあります。

シートの素材

クッション性の高いものや、吸水速乾素材、なかには抗菌素材のものもあります。
吸水速乾素材なら、洗濯後も早く乾くので、お手入れをしっかりする方にはおすすめの素材です。

例えば、カーメイト エールベベ クルットR というチャイルドシートには、
銀イオンの力で約99%除菌する「Agピュア」という生地を使用しています。

本体のデザイン・カラー・クッションの材質・質感

デザインやカラーについては完全にパパママの主観になると思います。
クッションに関しては、各メーカーともにポイントにしている部分です。
例としては、以下のようなものがあります。

  • 全身マモールクッション (アップリカ)
  • エッグショック (コンビ)
  • セーフティラウンジクッション (カーメイト エールベベ)

クッションの固さや触り心地などを、チェックしながら選ぶといいでしょう。

何歳まで使うか?

チャイルドシートには、使用期間が定められており、一般的な新生児用チャイルドシートの場合、
新生児から4歳頃までとなっています。

中には例外的な商品もあり、新生児から7歳頃まで使えるロングユースモデルもあり、
買い替えなしで、道交法で定められる6歳まで使用できるモデルもあります。

買い替えなしはとてもメリットが大きいように感じますが、身長50cm・体重3kg(新生児)の
お子さまが、身長120cm・体重20kg(6歳)になるまで使用するので、フィット感が物足りなかったり
成長度合いによっては窮屈になってしまう事もあるかもしれません。

今回のまとめとして、結論付けると以下の通りです。

チャイルドシートを購入する
  • マイカーを所有しており、移動は基本自家用車である
  • 2人目以降を検討している場合、おさがりとして考える事ができる
  • 機能やデザインなどしっかり選んで決めたい
チャイルドシートをレンタルする
  • 普段マイカーを所有しておらず、短期間しかチャイルドシートを使用しない
  • 購入費用を抑えたい
  • 処分方法について考えなくても良い
チャイルドシートの選び方
  • 2023年9月からは、チャイルドシートの規格がR44/04からR129に移行する
  • R129モデルは全てISOFIX固定方式なので、取付ミスも軽減できる
  • 回転型は便利だが、重量が重いので、付け替えの頻度が高い方は固定式の方がおすすめ
  • 車内空間と、チャイルドシート本体のサイズを確認しておく
  • シート丸洗いOKのものがおすすめ

チャイルドシートは、赤ちゃんの安全装備です。
種類も多くて悩んでしまうかもしれませんが、しっかり選んであげましょう。

退院時から使うものなので、安定期に入った頃から購入に向けての準備をしておき、
入院する直前には、パパと一緒に取り付けまでテストしてみるといいと思います。