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赤ちゃんとお子さまの防災備蓄メモ

防災

この度の「令和6年能登半島地震」により被害に遭われた皆さまには哀悼の意を表します。
また、被災されたすべての方々に心よりお見舞いを申し上げます。

私たちの住む日本は、位置、地形、地質、気象などの条件から、台風による豪雨、洪水、土砂災害、
地震、津波、火山噴火、豪雪などによる自然災害が発生しやすい地域です。

北海道では、2018年に胆振東部地震が発生し、厚真町で震度7を記録しています。
東日本大震災、新潟中越地震、阪神淡路大震災、熊本地震、起きると言われている
南海トラフ地震など、北から南までどこで地震が発生してもおかしくないですね。

災害は地震だけではなく、九州・沖縄では台風も来ますし、冬は日本海側や北の地域では
豪雪などもあり、本当に様々な災害と隣り合わせで暮らしている事を改めて実感します。

大きな災害が発生すると、生活インフラや交通インフラがストップしてしまいます。

その為、防災意識と備蓄については、様々なメディアや場所で取り上げられています。

今回は、子育て世代における防災備蓄について考えてみたいと思います。

 備蓄の基本 食べ物・飲み物

食料や飲み物は、備蓄の基本と言っても過言ではありません。
一般的には3日分用意しておくことを推奨しています。

まずは、成人男性3日分の備蓄がどのくらい必要なのかをまとめました。

・水:9リットル
・レトルトご飯:9食
・レトルト食品(カレーや牛丼など):3食
・缶詰:3缶
・栄養補助食品:3箱
・野菜ジュース:3本
・チーズ・プロテインバーなど:1パック
・粉末健康飲料(青汁など):3袋
・調味料セット:適宜
・乾麺・即席めん・カップ麺など:3パック
・無洗米:2kg
・ジュースやお茶など:3本
・お菓子:3パック
・果物の缶詰:3缶
・フリーズドライ食品:適量
・乾物:適量

上記が成人男性3日分程度の備蓄量です。

さすがに乳幼児の場合は食物の代わりにミルクになりますが、
大人であっても子供であっても、必要な物資の量については、さほど変化はありません。

災害発生時は、日常の食生活を送る事が難しくなり、栄養不足になりがちです。
野菜ジュースやプロテインバー、青汁などの粉末健康飲料なども用意しておくといいと思います。

果物の缶詰やお菓子など、備蓄品に必要なのか?と思うかもしれませんが、
甘味は、極限生活での気分転換になります。

ストレスが多い避難生活だと、それだけで脳のエネルギーが使われてしまい、
それを補うのに、糖は重要な意味を持つので、甘味が欲しくなるという事です。

阪神大震災や東日本大震災の時にも同様に、お菓子や甘いものが
役に立った食材としても挙げられています。


必要なのは食物だけじゃない 衛生用品

災害が発生すると、生活インフラが止まってしまい、今まで当たり前にできたトイレや
歯磨きなども難しくなります。

避難所にあるから大丈夫。と思っていても、長蛇の列だったり、使用できなくなっていたりなど、
困ってしまう事もありますので、

・除菌ウェットティッシュ:30枚
・アルコールスプレー:1本
・マスク:3枚
・マウスウォッシュ:270ml
・救急箱:1セット
・常備薬:1箱
・携帯トイレ・簡易トイレ:15回分
・歯磨き用ウェットティッシュ:30枚程度
・体拭きシート:3枚
・使い捨てコンタクトレンズ・または眼鏡

備えあれば憂いなし 生活用品

食料や衛生用品以外でも、必要なものはたくさんあります。

電気が止まっていれば、夜は真っ暗ですので、懐中電灯やライトが必要になりますし、
乾電池も必要になります。
スマホを充電する為の充電器も必要ですね。

他にも軍手やガムテープなどがあると、応急処置などがしやすいです。

カセットコンロやクーラーボックスなどは嵩張ってしまうので、
保管場所を複数箇所に分けるというのもポイントです。

・懐中電灯・ランタン:3台程度
・ヘッドライト:1個
・乾電池:単1から単4までのセット
・スマホ・携帯電話の充電器:機器の台数分
・ライター:1個
・新聞紙:適宜
・給水袋:1袋
・布製ガムテープ:2巻
・手回し式充電ラジオ:1台
・カセットコンロ:1台
・カセットボンベ:3本
・ラップ:1本
・アルミホイル:1本
・ポリ袋:1箱
・トイレットペーパー:1ロール
・ティッシュペーパー:1箱
・ビニール手袋:1箱
・軍手:3セット
・マルチツール:1個
・リュックサック:1個
・使い捨てカイロ:6個
・ポータブルストーブ:1台
・クーラーボックス:1個

給水袋はリュックサックに入れて

給水を受ける際は、給水袋をリュックサックに入れておきましょう。

手で持つと重たい水も、リュックで背負えば負担が軽くなります。

また、足場が悪い事も予想されますので、なるべく両手はフリーにしておいた方が安全です。

背負えるタイプの給水袋も市販されていますので、そういったものを準備しておくのも手ですね。

新調するならIHクッキングヒーターも候補に入れて

カセットコンロは手軽に火を起こせて便利ですが、火を使うという事で危険もあります。

電気は、インフラの中で最も早く復旧する事が、過去のデータからも見て取れますので、

IHクッキングヒーターや電気ポットを備蓄品として用意しておくのも良いと思います。

上記リストは大人1人分(3日間)です。

上で書き出した、食料・衛生用品・生活用品は、3日間の成人男性1人分の備蓄内容です。
家族が4人いれば、これが4倍になります。

当サイトでは、子育て世代の方への読み物を中心としておりますので、赤ちゃん1人あたりの
備蓄リストや幼児1人あたりの備蓄リストを作成します。

赤ちゃん用 備蓄リスト

粉ミルク(スティック・キューブタイプ):18食
液体ミルク:18食
おむつ:30枚
おしり拭き:3パック
使い捨て哺乳瓶:18個

乳幼児に使用する飲料水は、軟水を選ぶ


備蓄用の水やミネラルウォーターには「軟水」「硬水」があります。
特に赤ちゃんのミルクに使用する水は、「軟水」を選ぶようにしましょう。

水に解けているカルシウムやマグネシウムの量を数値化したものを硬度といい、
硬度が120mg/L 以下を軟水、120mg/L 以上を硬水と言います。


赤ちゃんはまだ消化器官が発達しておらず、腎臓や内臓の機能も未熟です。
そのため硬度が高い水を使用すると排泄がうまくできず、下痢を引き起こしたり、
消化器官に負担をかける可能性があります。

赤ちゃんの飲料水を購入する際は、硬水か軟水かを確認し、軟水を購入するようにしましょう。

備蓄には粉ミルク? 液体ミルク?

ひと昔前は、粉ミルクは缶に入っているイメージでした。
それが1回使い切りのキューブ型やスティック型になり、昨今では液体ミルクとなり、
粉ミルクのように、熱湯や常温水を用意することなく、封をあければそのまま授乳できます。

災害時には熱湯の用意や、衛生的な環境を整えることが難しい事もあると思われます。
液体ミルクは、各メーカーの缶やパックに合わせたアタッチメントが別に発売されており、
封を開けてアタッチメントを付ければ、そのまま授乳が出来る手軽さが人気となっています。

では、備蓄は全て液体ミルクで良いか?というと、ちょっと待って!

普段から液体ミルクの味に慣れている乳幼児ならば、特に問題はないかもしれませんが、
いざという時に、液体ミルクの味や温度に慣れずに飲まなかった・・・といった事も
あるかもしれません。

災害備蓄だけでなく、旅行や外出時のミルクとして使用する事も多いため、
普段から液体ミルクの味に慣れておくことで、いざという時も安心して与える事出来そうですね。

紙おむつの備蓄は、お子さまの成長を見据えて

おむつは腐る事もないし、安いときに買い溜めておけるものですが、
今使っている大きさで買い溜めてしまうと、いざというときにサイズが合わなくて使えないことも。

消費ペースを考えながら、1~2カ月後に使用するものを先に購入し、備蓄品にするといいでしょう。

家族4人分の備蓄(参考)

家族4人(成人男性・成人女性・小学生・乳幼児)で3日分の備蓄は以下の通りです。

家族4人分で考えると、かなりのボリュームになります。
保管場所を含め、これだけの物量を備蓄として揃えておくのもなかなか大変だと思いますが、
いのちを守るためには必要なものですので、頑張って準備しましょう。

・水:33リットル
・レトルトご飯:26食
・レトルト食品(カレーや牛丼など):9個
・缶詰:9缶
・栄養補助食品:9箱
・野菜ジュース:9本
・チーズ・プロテインバー等:3パック
・粉末健康飲料(青汁など):9袋
・調味料セット:適宜
・乾麺・即席麺・カップ麺:3パック
・無洗米:4kg
・飲み物:9本
・お菓子:3パック
・果物の缶詰:3缶
・フリーズドライ食品:適量
・乾物:適量
・粉ミルクスティックタイプ:18食
・液体ミルク:18食
・アレルギー対応離乳食:9食
・使い捨て哺乳瓶:18個

・除菌ウェットティッシュ:120枚
・アルコールスプレー:2本
・マスク:9枚
・口内洗浄液:810ml
・救急箱:1箱
・常備薬:1箱
・携帯トイレ・簡易トイレ:45回分
・歯みがき用ウェットティッシュ:90枚程度
・ウェットボディタオル:12枚
・おむつ:30個
・お尻拭き:3パック
・生理用品:30個セット
・基礎化粧品:1個
・使い捨てコンタクトレンズまたは眼鏡

・カセットコンロ:2台
・カセットボンベ:6本
・ラップ:1本
・ポリ袋:1箱
・ビニール手袋:1箱
・アルミホイル:1本
・トイレットペーパー:4ロール
・ティッシュペーパー:4箱
・懐中電灯:2灯
・乾電池:単1~単4までのセット
・点火棒:1本
・使い捨てカイロ:18個
・携帯電話充電器:携帯台数に合わせて用意
・布製ガムテープ:2巻
・軍手:9組
・新聞紙:適宜
・手回し充電式などのラジオ:1台
・マルチツール:1個
・給水袋:4袋
・ポータブルストーブ:1台
・LEDランタン:最低3台
・ヘッドライト:4個
・クーラーボックス:1個
・リュックサック:1個

季節に応じて備蓄した方が良いもの

災害が発生する季節は、いつか分かりません。
基本準備で用意した備蓄品とは別に、夏の暑さや、冬の寒さに対応できる準備も必要です。

・虫よけグッズ
・塩飴・塩分タブレット
・ハンディ扇風機やうちわなど
・経口補水液やゼリー

・ニット帽
・靴下
・手袋
・上着
・カイロ
・保湿クリーム
・保温できる水筒
・エマージェンシーシート(保温用アルミシート)

準備しだすとキリがない

備蓄品の準備を始めると、あれも必要かも?これも必要かも?と考えてしまう事もあると思います。
備蓄用の倉庫でもあればいいのですが、実際はなかなか難しいと思います。
上記リストを参考に、それぞれのご家庭で必要なものを選別し、特に食料品は一気に準備せずに、
段階的に準備をしていく事をお勧めします。

食料品には消費期限がありますので、一気に準備すると一斉に消費期限を迎えてしまう・・・
という事もありますので、注意してください。

また、備蓄品は長期保存できるようになっているものが多いですが、
年に1度程度は備蓄品の確認を行い、期限切れや破損などがないか確認を行いましょう。