国内メーカー・海外メーカーなど、世の中にはたくさんのチャイルドシートが存在します。
チャイルドシートは、赤ちゃんの安全を守るためのベビー用品であり
国ごとに安全基準が存在しています。
安全性の高いチャイルドシートを正しくしっかり装着して大切な我が子を守ってあげて下さい。
日本におけるチャイルドシートの規格について
日本の場合は、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が定めた安全基準があります。
具体的には、市販のチャイルドシートについて「前面衝突試験」と「使用性評価試験」を行い
その結果が安全性能の評価として「優・良・普通・推奨せず」の4段階で公表されます。
チャイルドシートは、安全基準に適合していればどれも同じというわけではありません。
「安全基準適合品」「Eマーク適合品」とアピールしている製品もありますが、
実際は同じ安全基準に適合していても、上記の評価によって安全性は大きく変わってきます。
未承認のチャイルドシートにご注意
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国土交通省のホームページにも注意喚起を促す記載があります。
この記事によると、インターネット通販において、国の安全基準に適合していることを示す
マークが表示されていないチャイルドシートが販売されている事を確認し
検証を行ったところ、国の安全基準に適合していない事を確認したとの事でした。
このように、チャイルドシートと一言でいっても、安全基準に適合しているものや、
適合していても安全性の低いもの、さらには適合していないものなど・・・
無数に存在しているのが現実です。
大切な我が子や孫を守るためにも、安全性の高いチャイルドシートを選択してあげましょう。
規格適合品の見分け方
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安全基準に適合している製品には上記のような「Eマーク」がついています。
これまでの旧規格(R44)と現行規格(R129)での大きな違いは、
体重基準の規格から、身長基準の規格に変更された点です。
身長が基準となることで、個人差も少なく、より体型に合わせて使用できるようになりました。
2023年9月1日からチャイルドシートの規格が変わりました。
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上記の通り、2023年9月1日からチャイルドシートの規格が変わりました。
旧規格のR44は2012年7月から適用されており、実に11年ぶりの変更となります。
旧規格から新規格に変更となり、何が変わったのか?
旧規格のチャイルドシートはもう使えないのか?
ユーザー目線での気になるポイントを1つずつ見ていきましょう。
旧規格 ECE R44 について
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旧規格であるECE R44は、2012年に定められた規格です。
ポイントとしては、大まかに4点です。
・チャイルドシートを後ろ向きに取り付ける期間が12ヶ月頃まで(体重9kg未満まで)
・基準値を体重としている
・衝突試験は、前後方向のみ
・検査時のダミー人形には計測センサーをつけていない
新生児から使用するチャイルドシートは、概ね最初の1年くらいは後ろ向きに取付を行います。
これは、もしもの事故が発生した時の衝撃を、赤ちゃんの体のどこで受けるのか?
という点から考えられています。
もしもの事故の約80%は前面からの衝突というデータが出ています。
前面からの衝撃を前向きの状態で受けると、お腹や肩などで衝撃を受けますが、
後ろ向きの場合、背中の広い範囲で受ける事になり、衝撃が分散されます。
その為、新生児から1才頃まではチャイルドシートを後ろ向きで装着するようになっています。
また、従来では、チャイルドシートの使用期間や、後ろ向きの使用期間などを
体重で管理していました。実機を使った衝突試験も、前後方向からの追突試験のみとし、
さらに、衝突試験時にチャイルドシートにダミー人形を乗せて行いますが、
こちらの人形には、センサーなどの機器も付いていないものでした。
新規格 R129(i-Size)について
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現行規格である、R129は2023年9月に定められました。
分かりやすく、上記のポイント4点と比較してみましょう。
・チャイルドシートを後ろ向きに取り付ける期間が15ヶ月未満まで
※1 15カ月を超えても身長76cm未満のお子さまの前向き使用はできません
・基準値を身長としている
・衝突試験は、前後方向+側面方向
・検査時のダミー人形に計測センサーをつけるようになった
チャイルドシートを後ろ向きに取付する期間が、12ヶ月頃までという基準から、
15ヶ月未満までという基準に変更されました。
さらに、身長が76cmを超えない限り、15ヶ月以上になっても前向きで使用してはいけない
というルールになりました。
基準値を体重ではなく身長にする事で個人差が少なくなり
ベルトなどの取付がより正確になります。
チャイルドシートの取付位置は、一般的に左右の座席部分になり、この部分はドアしかありません。
前面にはボンネット、後面にはトランクがある事で、直接衝撃を受ける側面からの衝突実験を
追加する事で、よりリアルな実験結果になります。
実験に使用するダミー人形にもセンサーを付ける事で、赤ちゃんの体のどの部分に
衝突時の影響があるかも正確に判断できるようになりました。
これらのルールを元に、安全性能の評価として「優・良・普通・推奨せず」の
4段階で公表されます。
旧規格のチャイルドシートはもう使えない?
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2024年1月現在、旧規格のチャイルドシートと新規格のチャイルドシートはお店の売り場や
ネットショップに並んでいます。
規格が変わったことで、旧規格のチャイルドシートを買ってはいけないのか?
今使用している旧規格のチャイルドシートも使えなくなるのか?
こういった質問が、ネット上でも多数見かけます。
結論から言うと、旧規格のチャイルドシートを購入してもOKです。
手持ちの旧規格チャイルドシートをそのまま継続使用するのもOKです。
規格の切替日である2023年9月1日より、メーカーは旧規格でのチャイルドシートを
生産する事ができなくなりました。
2023年8月31日までに生産された旧規格のチャイルドシートに関しては、
流通・販売は認められているので、ユーザーは、9月1日以降も旧規格のR44/04製品の
購入や使用は可能です。
2024年2月現在 おすすめチャイルドシート
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●新基準 R129
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コンビ The S (ザ・エス)
室内でも使える
セパレート型チャイルドシート
一番の特徴は、取り付け部分と
シート部分が分かれるという事。
車の中で眠ってしまった赤ちゃんは
シートに乗せたままお家の中へ。
付属のシートホルダーで、家の中でも
チャイルドシートが使用できます。
対象年齢(目安)
新生児から4才頃
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アップリカ フラディア グロウ エバー
プレミアム
首が前に垂れにくく
呼吸がしやすい「平ら」なベッド。
産まれてすぐから4歳頃までずっと、
3ステップで理想的な姿勢をサポート。
赤ちゃんの安全のためにより厳しくなった
新安全規則R129に適合。
対象年齢(目安)
新生児から4才頃
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リーマン カイナロング R129
新生児から7歳頃までなが~く使える。
新安全基準 R129 適合
全方位からの衝撃に対応。
ヘッドレストとヘッドパッドには、
やわらかさと底突きしない硬さを両立させた
ハイブリッドの安心衝撃吸収素材
メモリーフィットをたっぷり搭載。
対象年齢(目安)
新生児から7才頃
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エールベベ パパットR
”ぱぱっと”取り付け。
“ぱぱっと”乗せ降ろしができるジュニアシート
新安全基準R129適合
肩ベルトが跳ね上がり、お⼦さまの乗せ降ろし
がラクになる「ジャンピングハーネス」
製品幅440mmの「省スペース設計」
対象年齢(目安)
1才から10才頃
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コンビ ジョイトリップ アドバンス ISOFIX
エッグショック SA
軽くてひろびろ、しっかり守れる。
ジョイトリップのISOFIX対応モデル。
1才から11才(身長150cm)まで使える。
ロングユースモデル。
使わない時は折りたたんで収納が可能。
お部屋やトランクにスッキリ収納。
対象年齢(目安)
1才頃から11才頃
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旧基準 ECE R44/04
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コンビ ウィゴーロング ムーバー
サイドプロテクション エッグショック IJ
新生児から7才頃までず~っと使える!
側面衝突などに配慮したサイドプロテクションαなど機能充実のチャイルドシート。
超・衝撃吸収素材エッグショック搭載モデル。
対象年齢(目安)
新生児から4才頃
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リーマン カイナビットターン2 ISOFIX
生まれたての赤ちゃん から
チャイルドシート卒業 までの
11年間 超ロングユース仕様。
ISOFIXとシートベルトを併用して取付する
ので簡単に、ガッチリと固定できるので安心。
対象年齢(目安)
新生児から4才頃
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カトージ Joie チャイルドシート エレベート
エレベートは多くの国々で採用されている安全基準(ECE R44/04)に適合した、世界レベルで安全が認められたジュニアシートです。
さらに、ECE R44/04ではカバーされていない側面からの衝突にも対応。
ドア側からの衝撃の備えとして、サイドインパクトシールドが装備されています。
対象年齢(目安)
1才頃から12才頃まで
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エンドー ハイバックジュニアシート BAZBAZ
3歳から使える!
コンパクト設計のハイバックジュニアシート
メインユースはもちろん、セカンドカーへの
付け替え、里帰りした際の実家用としても
おすすめです。
対象年齢(めやす)
3才頃から11才頃
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まとめ
・2023年9月1日からチャイルドシートの基準が変わった
・新基準のものはもちろん安全だが、旧基準のものでも購入や使用が可能
・ただし未承認のチャイルドシートにご用心
・旧基準は体重基準で、新基準は身長基準
・検証実験には側面衝突やダミー人形へのセンサー取付で、より正確な判断になった
以上が、チャイルドシートの基準が変わった事に対するまとめです。
6才までは、チャイルドシートの使用が義務付けられています。
これからチャイルドシートを購入しようと検討されている方は、参考にしてみてください。
手持ちのチャイルドシートがまだ使えるのかという判断にも、ぜひご活用ください。